開けてびっくり、売れっ子ダンスミュージックプロデューサーのアルバムは意外にも静かなクラシック的音楽で始まります。確かに数年前の
Portishead の30人程のオーケストラとのレコーディングも斬新だったものの、このアルバム「フューリアス・エンジェルス」は82人のオーケストラ奏者と40人のコーラス隊を従えての壮大かつ迫力のサウンドを展開してくれます。
彼の音楽の懐は広く、そして深いため、いくつものジャンルをも包括してしまいます。彼のインタビュー・ビデオ(
Mediaページ参照)では、クラシック音楽には壮大な深みがあり、そのスケールの大きさに現代的な要素を取り入れたかったと語っています。
TOPページでも述べたように、ロブ・デューガンはダンス系音楽を中心に、Moby、ペットショップボーイズ、カイリー・ミノーグ、U2
といった大物アーティストのリミックスや作曲、プロデュースを手掛けてきました。そのかたわら、流行やウケ狙いのメインストリームからは背を向け、独自の世界観と美意識を凝縮したアルバムづくりを個人的にすすめること6年間、あくまでも自分のスタイルと完璧さを追求しました。